税理士 吉田宏次のブログ
コンサルタント
世の中には、やたらと××コンサルタントがあふれていて、コンサルタントという響きにマイナスイメージを感じるようにもなってきていますが。
マーケティングの大家コトラー先生が、著作中、優秀なコンサルタントを見つけるための面白いテストを紹介しておりました。

「今何時ですか?」という問いに対し、

A「9時32分10秒」と返答
→厳密な事実ベースの調査が必要な時のコンサルタント

B「何時だと言ってほしいのですか?」と返答
→助言よりもむしろ自分の考えを強化してほしい場合のコンサルタント(いわゆるコーチング)

C「なぜ、知りたいのですか?」と返答
→問題を念入りに定義したいなど独創的な考え方が必要な場合のコンサルタント

状況により、必要とされるコンサルタントは、違ってくる。
逆にコンサルタントの立場としては、求められているものを察知し、それに応じたコンサルティングを行わなければならない。


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くせになる味、進化する味
今や、まずいラーメン屋はこの世に存在しない。
それぐらいラーメン業界は激化、レッドオーシャンの業界です。

では、おいしければ繁盛するのか?
まずいラーメン屋は潰れ、おいしいラーメン屋しかない状況では、何も毎回同じラーメン屋に行く必要もない。

よって、おいしいこと=必要条件であるが、十分条件ではない。

では、競争の激しい中、繁盛するには?
立地、店主の人柄等諸々の要素はあるでしょうが、基本は味。
味といっても、先述の通りおいしいのは当たり前。

唯一無二のくせになる味であることが必要。

しかし、くせになる味もさすがに毎週食べていれば、飽きる。
そこで、新商品も必要になってくる。

私が週末に熱中症覚悟で1~2時間並んで食べるノ貫(へちかん)というラーメン屋は、基本、魚介系。
他店では味わえない唯一無二の“灰汁中華そば”と銘うった定番商品の煮干そばがありますが、一方で次々と新メニューも開発。

同業者から“関内の魔王”と称される店主の手にかかれば、どんな魚介類もスープ化されてしまいます。
今やメジャーな魚は一通りメニュー化され、最近では、幻魚(げんげ)、鯒(こち)鰰(ハタハタ)等未知の魚。
毎週通っていれば、さかな君にぎょぎょぎょと言われるぐらいの魚博士になりそうな感じです。

また、珍メニューもいろんなアレンジでマイナーチェンジして、味を進化させていきます。
そうしたメニューも含めれば、今やメニューは50種超に達しているのではと思います。

ちなみにこのノ貫というラーメン屋。
私が初めて店に足を運んだ頃は、夜飲み屋を昼間借りするやどかり営業をしておりましたが、昨年自分で店を構え、先月7月に、弘明寺にある横浜国大近くに二店舗目オープン。
今や三店舗目の物件を模索中の勢い。

モノやサービスが溢れる一方、消費が縮小する中、ラーメン業界に限らず、どの業界も優勝劣敗がはっきりしてきています。
未来食堂
某有名ラーメン店が、スタッフ不足でお休みの告知。

ちょっと驚きですが、外食産業の人手不足は深刻で、大手居酒屋チェーンでは、注文取りは人でなく、タブレット。

オペレーション面のみならず、

時間帯別三毛作(朝:そば、昼:カレー、夜:焼肉)の店やアルコール持ち込み可の居酒屋等、今までなかった形態の店も出てきて、外食産業は試行錯誤、変革期なのかもしれません。

そんな激動の中、話題の未来食堂。

東工大理学部数学科卒、クックパッド等のIT企業で、エンジニアを務めた女性が、これまでにない発想で定食屋をオープン。

・50分手伝えば一食無料の『まかない』制度で人件費削減。
・メニューを1種類にすることでオーダー不要。
・10円以下の勘定をしないため小銭が最小限で済む。
・漆のご飯椀を使うことで食器が割れない。
・ご飯のよそりは、セルフで、好みの量でよそえる。
・席数の2倍が目安の茶碗も5倍用意し、ランチ時の洗い物減。

徹底的な合理化により、着席から10秒以内の食べ始めが可能となり、ランチタイム時は、4回転も可能とのこと。

夜は『あつらえ』というシステムで、冷蔵庫の在庫リストから2点食材を選び、おかずのオーダーメイドも可能で、食材が限られているので、廃棄ロスも少ない。
また、夜は、アルコールが欲しいところですが、店に半分寄付することで、飲み物の持ち込みも可。

今や美味しいだけではダメ。
腕だけでなく、頭も使い、従来の型にはまらない経営が必要なのかもしれません。

神保町駅徒歩3分の未来食堂。
HPによると産休を終え再開したようで、一度足を運んでみたい。

社長は心配役
社長というものは、従業員が一万人いれば一万人の心配を背負っていくものです。

ですから、心配で夜も眠れないというときもあります。

眠れないからつらい、苦しい。

しかし、そのように心配するのが社長の仕事なのです。

社長が心配しないでのんびりやれる会社などあり得ない。

眠れなかったり、煩悶したりしている姿こそ社長の姿で、そこに社長としての生きがいがある。

松下幸之助『一日一話』 (PHP文庫)5/23より抜粋
コトラーのマーケティング思考法
FC

以前、日本のマーケターについてご紹介しましたが、世界レベルのマーケティングの第一人者と言えば、コトラー。

本書は、その基本コンセプトが、わかりやすく書かれた本です。

内容は、マーケティングを

既存商品のデザイン変更、サイズ変更、パッケージング、改編等により、新たな市場を創造する(=バーティカルマーケティング)。

新たな顧客ニーズを満たすことで、全く新しい商品、市場を創造する(=バーティカルマーケティング)。

と二分し、前者を補完するものとして後者を位置付けております。

後者は、戦略論で言えば、一時期流行った『ブルーオーシャン戦略』。

既存市場での激しい競争を避け、新たな競争のない市場を自ら創り上げる戦略。

これだけモノやサービスがあふれる現代、成功確率は低いものの後者の発想を排除することはできないでしょう。

コトラーの著作は、他にもありますが、私にとってはこの一冊。

事例も多く、手法も具体的で、マーケティングのイロハを学ぶには、うってつけの名著です。