税理士 吉田宏次のブログ
『マネジメント信仰が会社を滅ぼす』(深田和範著)
“マネジメント”というと言葉で思い出すのは、昨年のベストセラー本『もし高校野球のマネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら』=通称『もしドラ』。
この本が発端でドラッカーブームが起こり、ドラッカーの不朽の名作『マネジメント』も売れたようです。
そのマネジメントブームに棹差すような斜に構えた本のタイトル。
個人的に、このスタンス嫌いではなく興味本位で読んでみました。

本の内容は“マネジメント”自体を批判する内容ではありません。
マネジメントへの妄信に注意を促す内容の本です。

筆者は経営コンサルタントですが、著書の中で象徴的な例を挙げています。

マネジメントの重要性をわかってもらおうと、従業員にもしドラを必読書として配布し現場レベルへの落とし込みを試みる。
その一環として身近なことから始めてみようということでと皆でトイレ掃除をするようになった。
トイレはきれいになった。
しかし会社は潰れてしまった…

何が言いたいか。
“ビジネス”あっての“マネジメント”であるということです。
あたり前のことではありますが、そこを理解せずにマネジメントを偏重してはいけないということです。

また、“マネジメント”に名を借りて守りに入るな!ということも訴えています。
マネジメントは仕事が内向きになるリスクを抱えている。
「~しよう」という意思でなく、管理上「~すべき」あるいは「~してはいけない」という発想になってしまうということです。

単なる『もしドラ』の批判本でなく、マネジメントへの妄信に対し注意を喚起しつつ経営の本質を説こうとする内容のある経営書です。

ご一読ください。

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