税理士 吉田宏次のブログ
兼業作家
芸人又吉の『火花』が芥川賞を受賞しました。

この受賞に関しては、知名度プレミアなど否定的な意見もありますが、芸人としての本業がありながらも、作家としての活動を始め、処女作で芥川賞を取れたというのは、この世界は、才能、感性の世界ということなのでしょう。
受賞の陰には、何十年書き続けながらも、授賞できない多くの作家がいるわけです。

そういえば、私の好きな作家湊かなえも、結婚し、専業主婦になり、時間ができ、淡路島という場所柄することもなく、家で何かやろう、ということで小説を書き始め、処女作『告白』がヒット。
映画化され、その後出す作品もヒットし、TVドラマにもなり、今や女性ミステリー作家として、不動の位置を築いております。

本が売れないと言われる時代。
そこそこ名が売れている作家の中で、ちゃんと食べれているのは1割程度に過ぎないとそこそこ名の知れている作家が言っておりましたが、確かに、ヒット作を出し続ける作家はわずか。
いかに、一作の本で周辺のコンテンツに拡大させるかが重要であるとおっしゃっていました。

そういえば、高校同期の作家一筋の本多孝好は、原作の『スレイヤーズクロニクル』が先月上映、今月には竹野内豊主演の『at home』が公開予定。
本が売れない時代、映画やドラマ等のメディア戦略は、欠かせない戦略でしょう。

作家も同じ嗜好で書き続けると新鮮味に欠け、飽きられてしまうことを考えると難しい職業です。
野球やサッカー選手と同じように、息の短い職業なのかもしれません。
スポーツの世界では、監督、コーチ、解説者などの道もありますが、作家の世界には、それがない。

作家一筋で食べていくのが難しい時代。
そういえば、直木賞を受賞した朝井リョウも確かサラリーマンの傍ら作家をやっていた。
出版不況の現状と、芸人又吉による芥川賞受賞は、本業+作家というスタイルを今後助長させるかもしれません。



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