税理士 吉田宏次のブログ
実るほど頭を垂れる稲穂かな
先日、私が20年程前に勤務していた事務所同僚より、A社の社長が亡くなった旨、連絡ありました。
その知らせを聞き浮かんだ言葉『実るほど頭を垂れる稲穂かな。』

20年前と言えば、私が税理士資格を取って、まだぺえぺえの頃。
そんな私にもしっかりとした敬語で丁寧に接してくれた経営者。
事業種目から成長分野ではないものの、規模等は大企業並み。

そんなA社の経営者を一言で表すと“人格者”。

感心したのが、社長の“謙虚さ”。
「大学も出てない出来損いですが、従業員が優秀で。」が口癖。

驚いたのが、社長の給与。
払えないわけではないが、従業員の最高年俸を下回る社長報酬。

「手柄は部下のもの。責任は自分が取る。」の態度。
悪いのは、全てトップの自分という責任感。

従業員とその家族のことを想う気遣い。

職員の皆様あっての私という気持が片言隻句に現れていました。

スティーブジョブのような、あくのある、唯我独尊的なタイプの経営者とは対極にいるような経営者。

もちろん、厳しさもあるが、職員から愛される経営者でした。

A社社長とは、私が前の職場を辞めた後も、何度か食事にお誘いいただき、しばらくはお会いしておりましたが、その後疎遠に。
そして、先日の訃報。

社長になるのは簡単ですが、真の経営者になるのは難しい。
人間、立場上偉くなると勘違いしてしまう。

『実るほど頭を垂れる稲穂かな。』

若い時分に社長とお会いできてよかったです。

ご冥福をお祈り申し上げます。




スポンサーサイト