今年の読書のテーマは、“哲学”。
数年前、哲学本を読みあさるも、よくわからず。
脳みそが汗をかくような、難解な哲学本を今年改めて読みなおしております。
一口に“哲学”と言っても、政治や自然科学、人生論などカバーする範囲は広いですが、“幸福”というキーワードで思い浮かぶのは、ショーペンハウワーやアラン。
いずれも幸福論としての著作がありますが、アランの幸福論につき、ご紹介します。
アランの幸福論は、
幸福であることを他人に対する義務であるとし、
幸福になるには、幸福になる方法を学ばなければならないと唱え、
世界を外界と内界(=自分の心)に分け、外界は完全に支配することができないが、自分の心は支配できるとし、
外界に左右される心の統御を求めるため、考えのみならず、行動を変えていこうというアクティブな幸福論です。
「負の感情は自然には湧いてこない。自分でつくっているもの」
「幸福は、 与えられるものでもなく、自分でつくるもの。」
「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」
等の言葉がありますが、
アランの幸福論の真髄を表しているのは
「悲観主義は気分に属し、楽観主義は意思に属する。」
名言集の『アランの幸福論 エッセンシャル版』(ディスカバートウエンティワン)もありますので、興味のある方は、どうぞ。