FC2ブログ
税理士 吉田宏次のブログ
平成29年度税制改正大綱
平成29年度の税制改正大綱が発表されました。

まずは、配偶者控除の見直し。(所得税平成30年~)

103万円の壁が150万円に引き上げになる一方、世帯主の所得が1000万円(給与年収1220万円)超の場合、不適用。

ならばと、
103万円に抑えていた人が、150万円まで働くとどうなるか?
社会保険の壁130万円(一定の場合には106万円)にぶつかり、結果、社会保険自己負担。(10/4付ブログ参照)
何とも税金と社会保険のチグハグさ。
“社会保障と税の一体改革”というお題目は何処に?
税調には民間の人間も入っているはずではありますが、政治家がいかに世間から乖離した存在になってしまっているのか。
国家レベルの巧妙な“落とし穴”にはまらぬよう注意しましょう。

その他の改正事項は、
新築タワーマンションの固定資産税見直し、20年の積立型NISA創設、非上場株の類似業種の評価方法、使い勝手の良い買い換え特例の3年延長等。

トリクルダウンが起きていない状況下、一時期、存在した所得税減税の復活等、個人の可処分所得が増える改正が必要なのではと思いますが、なかなか改正事項に挙がってこないのは残念です。

ところで、今年は税務調査が多い年でした。

調査官のタイプもいろいろ。
ポイントのみをピンポイントで指摘する、神ってる調査官にも出会いました。

「君の名は」というアニメ映画が大ヒットしましたが、
「領収書の宛名は」と言われた際、何でも会社名義は注意。

税務調査では、公私混同が論点となりますが、舛添元都知事の件があったからではないでしょうが、今年は特に厳しく感じました。
場合によっては、重加算税の対象にもなります。

重加算税=仮装隠ぺい行為があった場合に課される罰則で、通常の税額の4割増しをペナルティとして払うことになりますが、経歴の仮装をしたショーンKは、TVの表舞台から引退という、重加算税よりも痛い罰を受けてしまいました。

年末に来て、ミュージシャンのASKAが、薬物の尿検査をお茶で仮装した疑惑も。
お茶で濁したのが本当なら、ミュージシャンとしてだけでなく、マジシャンとしても一流であることを証明しましたが、来年より、5年以内に再度重加算税の対象になるような悪質な納税者は、40%でなく、50%の加算税になります。

一度重加算税の対象になると税歴に傷がつくので気をつけましょう。